ライターになるために、
必要な資格はある?
ライターを目指す人であれば、社員でもフリーランスでも一度はぶつかる壁です。率直にいうと、ライターになるために必要な資格はありません。
・名刺にライターと書けば誰でもいつでもなれる
・国家資格や特殊技術は不要
・誰の許可も必要ではない
色々調べると上記のようなことが、よく書かれていると思います。
ってことは、ライターって名乗れば
仕事がバンバンくるじゃん!
と思うかもしれませんが、実力が伴っていないと決してそのようなことにはなりません。私も若い頃はライターになりたいという気持ちだけが先行…けれどこの職業は医師や弁護士のような国家試験があるわけでもなく、弟子入りできる師匠がいるわけではありません。
じゃあどうすればいいんだ!
とやきもきしました。出版社やWEB制作会社などに就職すれば日々勉強できるかもしれませんが、そのような状況にいる人ばかりではありません。私もそうでした。
ライターになるのに資格はいらないけれど、勉強しておくと役に立つこと、取っておくと活かされる資格はあります。今回はそれらについて紹介します。
校正技能検定
文章を書くための資格ではありませんが、
・文章の誤字や脱字
・表記の間違い
をチェックする技能を身につけられます。これができれば、自分自身が書いた文章を見直す際にも非常に役に立ちます。
現在は初級、中級、上級があり、
・初級は単位取得により取ることが可能
・中級、上級は実技と学科試験があり
となっています。
私は中途採用で雑誌を作る仕事がしたいと希望していたときに、一般財団法人 実務教育研究所の校正実務講座を受けました。これは上記の校正技能検定とは異なるため資格にはならないのですが、履歴書には
校正技能検定修了
と書いていました。他には自動車免許の資格くらいしか書くことがなかったため、相手の目の留まることを書きたい…という思いで受けました。
結果、赤字の入れ方などを覚えられたため受けてよかったと思っていますが、現在であれば資格となる検定を受けるのがいいかもしれません。
自分が突き詰めたいジャンルの資格
ライターとして仕事をしていると、自分が積極的に関わりたいジャンル、得意とするジャンルが出てくると思います。例えば
・ファッション
・ビューティ
・エンターテイメント
・お金、節約
・料理
・インテリア
・スポーツ
・アウトドア
・ヘルスケア
・経済 etc.
他にもさまざまなジャンルがあると思います。
ライターにとって得意ジャンルがあるのは強みです。その分野の企画があがったときに
あっ、Aさんが得意だからお願いすればいい!
とすぐに思い出してもらえます。もしその分野の専門家が文章を書ければそのままお願いしたいのですが、そうではないのでライターが話を聞き、まとめるのです。
つまりライター自身が得意ジャンルの資格を持っていれば、それに越したことはありません。少なくともある程度の知識があれば、専門家に取材するときも理解しやすくわかりやすくまとめることができるため、編集部はそういう人に依頼をしたいと思うと思います。
下記はほんの一例ですが、得意ジャンルに直結するような資格です。
・ビューティ→コスメ検定
・お金、節約→ファイナンシャルプランナー
・料理→食育アドバイザー、フードコーディネーター
・インテリア→整理収納アドバイザー、インテリアコーディネーター
・アウトドア→キャンプインストラクター
私もお金関連の取材が多かったため、勉強もかねてファイナンシャルプランナー3級の資格を取得。自分で発信して書ける力はありませんが、勉強したことで専門家の話を聞くときも非常に理解しやすくなりました。
WEBライティング技能検定ってどうなの?
WEB制作の記事が増えたことから、最近ではこのような講座や検定ができました。私は実際に受けたことがないのでわかりませんが、私のまわりにいる雑誌やWEBで活躍しているライターの中には、これを受講した人がいません。
どのような内容で、どの程度の仕事が得られるのか、インタビュー術講座と合わせてぜひ体験した人に話を聞いてみたいとです。
一番は得意ジャンルに活きる資格
文章力を磨きたいけれどなかなか機会に恵まれない人は、自分が興味あるジャンルの資格勉強などから始めるのも有効です。身につけた知識は決して無駄にはならないので、ぜひがんばってください。